東京でコピー機を使ってみた。
コピー機が無機質な唸り声をあげている間、ふと考えた。
東京にあるこの職場のビルには、大手のこのコピー機を扱っているメーカーの他にも数社コピー機のメーカーが入っている。
当然、この職場を立ち上げたときには各社こぞって、うちのコピー機を使ってください。
と言ってきたものだ。
そこで社長である私は各業者の営業マン達にこのような提案を持ちかけた。
お隣さんなんだから、料金は割り引いてくれるんだろうな。
一番安くしてくれる所のコピー機を使ってやろう。
各社の営業マン達は苦笑いしていたよ。
お隣さんでも、コピー機は他県で生産してここまで送り届る。
しかも部品の殆どは外国からの輸入でとても安く出来るものではない。
と。
それなら結構。
私はすましてそう答えた。
しかし、一社だけは違っていた。
そのメーカーの営業マンはこう言ったのだ。
「半額でいいですよ。
」私は訝しげに眉を斜めにして額にしわを寄せた。
そして、彼はこう繋げた。
御社で取り扱っている東京一等地のお隣さんのビルのテナント料も半額にしていただければ。
私は、その営業マンのコピー機を採用した。
勿論定額でだ。
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